訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
5…依頼人
玄関に行き、靴を履くと

「行くぞ」

栞の手を握れば《テレポート》で、どこかの部屋に
まだ朝日が無ぇから薄暗い

「ここは?」
「俺が与えられてる部屋だ」

栞はクローゼットからスーツと金髪のウィッグを取り出す

「今回はどんな依頼なんだ?」

スーツって事は、護衛とかじゃないのか?
しかも髪が金髪って…外人かよ
栞は身なりを整えながら

「簡単に言えば護衛だ」

簡単に言えば?

「護衛なのにスーツでいいのか?」
「今日はいいみたいだな
 依頼人がクローゼットに、その日に合わせた服を入れてる
 昨日はドレスだった」
「…は?ドレス?」
「行くぞ」

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