訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
ゆっくりと頭を上げれば

「アンタは…」

唯一、別邸に来た

「あの時の、クライ…アント」
「私を覚えてるのか?嬉しいねぇ」

いや、ちょっと待て
俺はあの時、隣の部屋に居た
何でコイツが、俺を知ってる?

「何で、俺を…」
「自分が何でここに居るのか不思議に思ってるね?
 …いや、違うな
 ここに居る疑問もある筈だが、あの時君は同じ部屋には居なかった
 君は今、何で私が君という存在を知ってるのかを不思議に思ってるね」
「!?」
「私は頭の回転は良い方でね、そんな事はすぐに分かってしまうよ
 ついでに聞くと、君はあの男から私の名前を聞いてないのか?」
「…」
「では、改めて…私はジョン・ネーガー
 表向きには実業家だが、銃やドラッグの密輸もやってるよ
 気軽にジョンと呼んでくれ」

ニヤァと嫌な笑顔を向けてくる
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