訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜

「さて、私は優しいのでね、君の疑問を解いていこう
 まず私が何故君の存在を知ってるか
 そんなのは簡単、ドアが僅かに開いたのを見逃さなかったんだ
 その僅かな隙間からでも君の気配を認識出来てたんだよ
 次に、何故自分が捕らえられてるか疑問だろう?
 私が思うに…、君は、ケイが日本にいる少しの期間に雇われたSPだ」

ジョン・ネーガーは椅子に縛られた俺の周りを歩きながら、愉快そうに喋る

「私の目的はケイだ
 いや…、厳密に言えばケイが持ってる情報とツールだ
 例えば、桜井組が保有している…鷹」
「!?」
「鷹の存在を知ってる者は多い
 だが、私は他の奴等とは違う
 鷹には、人ではあり得ない妙な力を持ってると聞く」
「…っ」
「私だって最初は信じなかったよ
 だが、あるモノを見て本当だと分かったんだ」

ジョン・ネーガーは俺の前で止まり、ニヤァと笑顔を見せる
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