訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
会場を出て、車に乗って一息つく

「1、2回参加するだけなら普通のパーティーの様ですね」
「……ああ」

栞さんはシートに頭をつけ、力を抜く

「色々と、お疲れ様でした」
「…春も、お疲れ」
「家に着くまで寝てて下さい」
「……ん」

数分もしない内に寝息が聞こえる
無理も無い
大勢が集まる場が苦手な上に接触してくる人達を観察し
俺が口にするモノを警戒していた
今回の仕事は、予想以上に栞さんに負担が掛かる

「本当に、お疲れ様です」


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