訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
周りを見てると、岸谷さんが手で招いている
常連達の間を抜けて、側に行くと

「お二人もぜひ」

栞さんに目を合わせれば、コク…と頷かれる
グラスを取り、貰ったチョコを入れる
…匂いはシャンパンだ
一口飲み込み、ふと周りを見れば
お菓子をグラスに入れる人や、直接食べてる人が
岸谷さんはニコッと笑顔で

「コレも美味しいですよ、ぜひ食べて下さい」

ソレを1つ取ると

「1つだけですか?もっと食べて下さい!」

俺と栞さんの掌にはお菓子がいくつも乗せられる
ソレを全部シャンパンに入れ、一口飲み込むと

「もっと、グイッと!」

周囲の目線を引き付けられた
全て飲み込み、隣を見れば栞さんも飲み干してる
その時、ガチャッと後ろの出入口が開く音と

「やっと来れたぜ。あれ?まだ始まってねぇのか?」

若い男性の声が
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