訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
5…深見
「深見様、お待ちしておりました」
「よう、間に合ったみてぇだな」
「はい。全員が飲まれたところです」
「そうか」

常連達が自然と道を開け、深見という男性が俺達の所まで近付いてくる
深見は自然な動きでグラスとお菓子を取り、あっという間に飲み干す
グラスをワゴンに置くと、こちらに目を向け

「アンタ等は見た事無ぇな、新入りか」
「初めまして、佐藤です。こちらは「アンタの女ね」」

深見さんは俺の背に隠れてる栞さんを覗き見て、ニヤッと口角を上げる

「なあ、アンタの名前は?」
「…」
「すみません、彼女は人見知りで」
「なのにこの部屋に入れる程パーティーに参加してんのか?」
「沢山の人と話せる様になってほしいと思いまして」
「ふ〜ん。なら、もっと楽しもうぜ?」

深見さんが手を挙げると、スタッフが一斉に全ての花に何かを吹き掛ける
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