訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
「お前を傷付ける可能性が少しでもあったから、アイツはあの方法を選んだんだ」
「…っ」
俺なんかの為に…っ
最初の薬だって、和士さんが既に解析してるなんて
…あれ、って事は
「あの、つまり、最初の薬は…」
「とっくに治療出来てる。体中殴られてたから休ませてんだ
手加減無くやられてたみてぇだから肋骨にヒビが入ってるし、1本は折れてたしな
まだ肺にぶっ刺さってるから、あんまり動くと血吐くぞ
もう少しで和士が来るから、それまでは安静にしてろよ」
「え、…でも包帯とか、手当ては既にされてるんじゃ」
「医師免許持ってても、流石に肺に刺さってるのは診れないんだと
そこでだ、栞は自分で治療出来ない時を考えて《ヒール(治癒)》が込められてる水を
和士に渡してたんだよ
それを思い出して、今取りに行ってんだ
ソレを飲んだら動いてもいいが、それまではじっとしてろ」
若は立ち上がり、部屋を出ようとする
「ま、待って下さい!なら栞さんは!?栞さんは大丈夫なんですか!?」
若は仕事は終わったと言ったが、栞さんの容体については結局何も言ってない
「…」
「お願いします!教えて下さい!」
「…絶対安静だ。治るまでここから出るな」
「!?」
若が襖を閉める
「酒向が出てこねぇ様に見張ってろ」
「はい」