訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
俺と紫音が血塗れの服を替えて部屋に戻った時、既に兄貴が居た
栞も一時的に目覚め、これから話すとこだった

『栞、分かってると思うが…
 アイツに打たれた薬の所為で脳に異常が起こって、力が暴走してる』
『…うん』
『薬は新薬で、作った奴は既にこの世にいねぇ
 しかもお前に打って、生成したのは無くなったらしい
 アイツ等の所持品、家も含めて探したが、それらしい物は見つからなかった
 だから、お前が分析して治療するしかねぇんだ』
『…ん、分かった』

それから栞は痛みに耐えながら考えてる
どうか、治療法が見つかってくれと祈るばかりだ
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