訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
蓮side
栞が眠ってからどれだけ経ったか
昨日少し外出してきたから、今日一日は栞と一緒にいる

「今日はずっと、お前の側にいるからな。紫音もその内来るだろ」

栞の頰をそっと撫でる

「早く、戻ってこい」

思った通り、紫音の気配が来る

「開けるよ」
「おう」

紫音は俺の反対側に座り、栞の手をそっと握る

「姉さん、おはよ。…っ!」

紫音が握ってる手をバッと見る
 
「紫音?」
「…今、動いた?」
「!?」

恐る恐る栞の手を握り

「栞?」

ピクッと動く

「栞!」
「姉さん!」

すると
< 64 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop