【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



 結局わたしは、お昼にメロンパンを少し食べてから仕事に戻った。

「奈都、備品発注終わったんだっけ?」

 と、藍那に聞かれたわたしは、「あ、うん。終わった」と答えた。

「了解。後アレだよね? 経費の申請ってまだしてないよね?」

「あ、まだしてない」

「じゃあわたしやっちゃうね」

「ありがとう」

 藍那に経費の申請を任せて、わたしはパソコンで打ち合わせのための書類を作成し始めた。……というのも、先方から打ち合わせの担当者を変えてほしいという依頼がきてしまったのだ。
 
 何でも担当していた人がやらかして、先方を怒らせてしまったらしく、いきなり担当者を変えろと言われたようで……。代打で回ってきたのがわたしという訳だ。

 とりあえず急いで打ち合わせの書類を作成しなければ、打ち合わせに間に合わない。打ち合わせは明後日だ。書類を作成してコピーを取ってまとめないと間に合わない。

「……これは、残業コースだわ」

 きっと帰り遅くなりそう……。
< 70 / 166 >

この作品をシェア

pagetop