【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「……ま、待ってっ!」

「え?」

 わたしは思わず、五月女社長を呼び止めてしまった。

「……あ、あの、五月女社長……」

 呼び止めたのはいいけど、何を話したらいいのか分からなくて、黙ってしまった。

「奈都?」

「……あ、あの、社長はもう……ご飯食べましたか?」

 そんなことを聞くつもりはなかったのに、なぜかそう言ってしまった。

 この時間なら、とっくに食べてるハズなのに。

「まだだよ」

「そうですよね……。え?」

 まだ?今まだって言ったの?

「まだ食べてないよ」

「え?食べてない……んですか?」

「食べてないよ。だからほら」

 社長はわたしに、もう一つのコンビニの袋を見せてきた。

「え、なんでですか……?」

 わたしがそう聞くと、五月女社長はこう答えた。

「奈都と一緒に、食べたくて」

「……え?」

「まぁ、本当は……。奈都と一緒にいたいっていうのもあったんだけど」

 五月女社長はその言葉をまたさらに付け足した。
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