【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「おかえりなさい。 あの咲哉さん、ちょっと話があるんですけど……」

 仕事から帰宅した咲哉さんに向かってそう言うと、咲哉さんは「どうした?なんかあったか?」の問い掛けてきた。

「はい。 ちょっと伝えておきたいことがあって……」

 とわたしが言うと、咲哉さんは「分かった。ちょっと着替えてくるから、ちょっと待ってて」と言って一旦寝室へと行った。

 着替えた咲哉さんがリビングへと戻ってきたのを確認して、わたしは話しを始めた。

「あの、咲哉さん」

「どうした?奈都」

「わたし……。出来ちゃいました……」

 わたしはちょっとだけ不安になりながらも、咲哉さんにそう告げた。

「…………。え?」

 咲哉さんは、不思議そうな目でわたしを見ていた。

「わたし、出来ちゃいました……。赤ちゃん」

 わたしはそう言うと、お腹に手を当てて咲哉さんを見た。

「…………。え? それは、本当か?」

「はい。今、妊娠6週目だそうです」

 わたしがそう言うと、咲哉さんは優しく抱きしめくれた。
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