エリートな彼の好きな女 ~ウブな秘書は恋愛をしたくないのです~



「まずはジェットコースターに乗りましょう!」

電車で最寄り駅まで行き、少し歩いて目的地のテーマパークに到着。
遊園地といったら、まずはジェットコースター! と張り切る私と対照的に、社長は苦笑い。
おやおや、もしかしてジェットコースター、苦手?

「春希さん! 早く行きましょー」

苦手なジェットコースターに乗って元気の無い社長に興味がある。
私はわざとらしく明るく振舞って、社長が断れない雰囲気を作り出す。

「お、おう」

アトラクションを前に明らかに動揺する社長。
もう既に面白い。
こんな社長は見たことがないもの。

そうして、この遊園地名物の激しめなジェットコースターを降り、私は予想以上の社長の落ちっぷりに慌てふためいていた。

「ご、ごめんなさい! まさかそんなに苦手とは思わず……! お水買ってきます!」

今にも倒れてしまいそうなくらい顔色が悪い社長をベンチに座らせて自販機に走る。
あぁぁ! 秋月陽葵! 一生の不覚です。
社長をあんなにしてしまうなんて!

ペットボトルを手に急いで戻ると、社長の周りにきゃぴきゃぴと女の子が…!
社長、体調悪いから強く断れないんだ。
ほんと、ごめんなさいぃぃ!
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