エリートな彼の好きな女 ~ウブな秘書は恋愛をしたくないのです~


『ずっと社長のファンです!! もし良かったら今度お写真撮らせてください。 お返事待ってます』

待て。これはファンレターではないか。
ラブじゃないぞ、ファンだ。
しかも返事を待たれてる?

参ったな。
陽葵に相談――はしない方がいいな。
いつの間にか陽葵を頼る癖がついてしまったようだ。
こういうところも直さなければ。

手紙をカバンに仕舞い、オフィスを出た。

マンションに帰る前にコンビニで便箋を買う。
陽葵と一緒に買い出しに来た店だ。
あの時の目玉焼き、美味かったな。




さて、レターセットは買った。
何を書こう。
まずは感謝の意を伝えて……他に何を書けと言うのだろうか。
そもそも、ファンレターに返事を書くだなんてどこぞのアイドルだってんだ。
ああ、面倒くさくなってきた。



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