秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
「そんなに我慢してたの……?」

答えのわかりきった問いだ。案の定、涼晴は「早く愛し合いたくて、おかしくなりそうだったよ」と息を切らす。

こんなにも私のことを愛おしく思ってくれていたのだ。うれしくて、切なくて、私のできるすべてで応えてあげたくなる。

涼晴は胸の谷間に強く唇を押し付けて、口づけの痕を刻み込んだ。いくつも紅い印をつけ、唇でその肌の感触をたっぷりと確かめたあと、私の体を抱き上げて寝室に運んだ。

ふたりでベッドに転がって、息を吐く間もなく体を絡ませる。

部屋のドアは開けたまま。万が一、晴馬が泣いたらすぐわかるようにという配慮だろう。……いや、もしかしたらドアを閉める時間すら惜しいほど、早く体を重ねたかったのかもしれないけれど。

開かれた場所で抱かれるなんて、なんだか落ち着かなくてそわそわする。

そんな羞恥心を知るよしもなく、涼晴は私の下着に手をかける。

「――もう、涼晴ったら、がっつきすぎ」

「当然だろう? 何年待ったと思ってる?」

熱っぽい涼晴の表情に、私の心も焼かれてしまいそうだ。

いつもは大人で人一倍冷静なのに、今日は私よりワガママで子どもみたい。こんなに本能的な彼を初めて見た。私は大きく手脚を開き、全身で彼を包み込む。
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