秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
軽くついばむような口づけをして、次第に深めていき、抗うことの難しい官能的なキスへと繋げていく。

口の中をかき乱され、呼吸をする余裕がない。いつもは息継ぎする時間をくれるのに、今日はなんだか性急だ。

……もしかして、焦ってる?

これまで余裕たっぷりで私の体を弄んできた彼が、今日はとても焦れているように感じられて、私は戸惑いながらも彼を覗き込んだ。

「涼……晴……?」

私の体をソファに横たえ、腕を強く座面に押しつけて、自分という檻の中に閉じ込めようとする。

拒む意思もないのに、なぜ押さえ込むの?

見たことのない彼がそこにいた。強欲さが少し怖くて、同時に心地よい。このままめちゃくちゃにしてほしくなる。

「涼晴……どうしたの?」

吐息交じりにそう尋ねると、彼はわずかに平静を取り戻しながらも、いまだ収まりのつかない眼差しを私に向けた。

「ごめん、腕、痛かった?」

「ううん、そんなことない」

「つい、力が入った。ずっと触れたかったから――」

私を求める掠れた声が、彼の理性の限界を示していた。押し留めておくことができないほどに、貪りたくて仕方がないらしい。
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