秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
右足と比べてみると、違いが歴然だ。足の甲がパンパンに膨らんでいるのがよくわかる。

「どうしたのかしら。痛めた覚えもないのに……」

捻ったわけでも、転んだわけでもないのに、どうしてこんなに腫れているのだろう?

覗き込んできた兄がぎょっとして目を見張った。

「ひどい腫れじゃないか! どうしたんだよ!」

「わ、わからない……」

「骨折でもしているんじゃないか? 救急病院に――いや、ちょうど涼晴が帰ってきたんだから、涼晴に診せれば――」

電話をするつもりなのか、兄が携帯端末を取り出したので、私は慌ててその手を掴んだ。

「お兄ちゃん! 大丈夫だから、落ち着いて!」

「いや、ダメだろう、早く医者に診せないと――」

「大丈夫よ! 足、ちゃんと動くし、骨折はしていないみたいだから。明日の朝、ちゃんと病院に行くわ」

とにかく、涼晴に電話をかけさせまいと必死に言い募る。

心配性でパニックを起こしかけていた兄だったが、私が足首をひょこひょこ動かしたのを見て、わずかに冷静になった。

「……でも、そんなに腫れているんだぞ? なにかまずい病気で、足が壊死でもしたら――」

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