秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
少しムッとして答えると、「そうじゃないんだよなぁ」と言って彼は頬をかく。

おろしハンバーグを口に運びながら「ええと……俺じゃなくて、一般的な話をするよ?」と前置きをして切り出した。

「男は単純な生き物だから。茜音ちゃんみたいにかわいい子が一緒にいたら、その気がなくてもその気になっちゃったりするんだよ。安全な人に見えても事故は起こるってこと」

申し訳なさそうに彼が苦笑する。

それってつまり、私でも頑張れば涼晴さんを誘惑できるかもしれないってこと?

希望が見えた気がして、心の中がパッと明るくなる。

「じゃあ、私と涼晴さんの間にも、事故は起きるかもしれないんですね!」

「いや、そんな清々しく言わないでくれよ。起きちゃダメなんだって」

「なら、次に一緒にご飯を食べるときは、うちに来てください」

「いや、待って。なんでそうなるんだよ! ダメって言ってるだろ」

彼はわかりやすく慌てふためいた。いじられているときの涼晴さんって、ちょっとかわいい。

「私、涼晴さんに襲われるなら嫌じゃないかも」

「っ……!」

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