偽りの夫婦〜狂愛〜
「紫龍は、クラブに行くのが許されて、私は男性と関わることさえ許されないのは、なんで?
私が好きなのは、紫龍だけだよ!
私は信用されてないの?
記憶喪失だから?
…………だから、メールするのが嫌になっちゃったの。ほんとはどっか一人で行っちゃおうかと思ったけど、紫龍のことばかり頭に浮かんで、会いたくなったから、帰ってきたの」
そこまで、必死に伝えていると涙が出てきていた。

「陽愛……」
「監禁…してもいいから、その代わり紫龍もずっと傍にいて?
それなら、喜んで監禁されてあげる!」
「陽愛…なにがあったの?」
「………ホステスさんがね、ショップに来たの」
「は?」
「紫龍は、ホステスさんも抱いたりするの?お酒飲むだけじゃないの?それともあの人は風俗の人なの?
それに、そうゆう女の人たくさん囲ってるってほんと?」
「陽愛、それ…そのホステスから言われたの?」
「うん…」
更に紫龍の雰囲気が、黒く重くなっていく。

そして陽愛に目線を合わせた。
「陽愛…俺とホステス、どっちが信用できる?」
「え…
紫龍に決まってるよ?」

「だよね。
じゃあ…今から言うことだけを、信じて?
俺はね…確かに仕事でクラブに行くことあるけど、いつも30分位で出てるんだ。
正直…そこにいたくないから。それに同伴もアフターもしない。陽愛が見た時はたまたま仕事で一緒に行かないといけなかったから、一回切りのことだったし同伴したけど。
それ以降はないよ。誓って!
それにあのホステスは、No.1だから店のママが勝手につけてるだけ。俺は指名したことない。
あと、俺が抱くのは陽愛だけ。
女を囲ってるなんて、嘘だよ!」

「ほんと?」
「うん、嘘なんて言わない」

< 73 / 80 >

この作品をシェア

pagetop