クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
「ですが、お父さん。いくら懸賞入学で強運の持ち主だからといっていきなり、何の説明もなく鳥飼さんに天女の重責を担わせることには私は反対です」

校長は神経質そうに眉根を寄せた。

「いまさら何を言っておるのだ?お前も響一郎のためだと賛成しておったではないか?
それに説明なら当たり障りのない範囲で今から響一郎にさせるさ。それよりも校長のお前まで懸賞入学と言うな!きちんと、特別枠とだな……」

「校内でも校外でもみんな言っていますよ。『バカ中学の人気取り入試』『学力無用な一発勝負の懸賞入学』と──」

校長は線の細い見かけによらず、ざっくばらんな性格であった。
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