クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
「……ですか?……帰って……」

「ん?」

魅亜が会議用の長テーブルにノートや筆記用具を並べていると、理事長室へと続くドアの向こうから響一郎の声が聞こえてきた。

「わかりましたね?では……」

響一郎はドアの向こうへ念を押すように告げるとドアをいくぶん、乱暴に閉めた。

「待たせたね、鳥飼くん。さあ、始めようか?」

「あ、あの菅原先輩……?隣の部屋に誰かいるんですか?」

「え?ああ、うん。鳥飼くんは気にしないで」

響一郎はそう言うと、少し落ち着かない仕草で手にしたレジュメを魅亜の前に配った。
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