クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する
校長は真剣な眼差しで父親を見つめる。

しかし、理事長はそんな息子の頼みにもどこ吹く風だった。

「おいおい!それではまるで私が若いあの二人を利用しておるみたいではないか?」

「事実、そうでしょう。しかもお父さんは響一郎とあの、容子との結婚も早々と決めているじゃないですか!?響一郎容子もまだ中学生ですよ!?」

校長は“あの”という部分を殊更に強調した。

「む!?お前まで容子をバカと言ってやるな!あの子はかなり性格が悪いが、頭そのものは見かけほどは悪くないぞ!」

一体、どんな見かけだと言うのだ?

理事長は自分でもかなり苦しい言い訳をしているな、と内心冷や汗をかいていた。
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