内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
「全部調べさせていただきました。最近、きちんとお休みを取られて、熱心に宇月に行かれていたのは、あの人と会うためだったんですね。……私としたことが、全然気が付かなったわ。あの人とは二年前に切れたと思ってすっかり安心してたから……」
「なに⁉︎」
最後の方はひとり言のように呟いた奈々美のその言葉に、大雅は思わず立ち上がる。黒い椅子がガタンと鳴った。
彼女の口からから祐奈の名前が出たことも不可解だが、二年前に切れたと思っていたとは、聞き捨てならない。
「どういうことだ⁉︎」
いつもの冷静さは吹き飛んで、余裕なく問い詰めると奈々美はあっさり暴露した。
「大雅さん、二年前もあの女と会っていたんでしょう? 商社勤めだなんて嘘をついて。私との縁談が持ち上がっていたのに、許せないわ。だから私が、あの人に別れるように言ったのよ。大雅さんだって嘘をついていたくらいだから、いつかはそうするつもりだったんでしょうし」
いつもとは別人のような目の前の女を見つめながら、腹の奥底から気持ちの悪い感情がふつふつと湧いてくるのを、大雅は感じていた。
うっとおしく思いつつも、特になんとも思ってなかった人物の思いがけない裏切りに、怒りで目の前が真っ赤になる。
では二年前のふたりの別れのきっかけは、彼女だったということか。
知らなかったとはいえ祐奈を傷つけた人物と、二年間ものうのうと一緒に過ごしていた自分が不甲斐なくて許せなかった。
「……君との縁談はもうとっくの昔に断ったはずだ」
机の上に作った拳を握りしめて、怒りを押し殺して大雅は言う。
奈々美が悪びれることなく口開いた。
「お父さまからは、保留みたいなものだって聞いています。だって私、秘書室から外されなかったんですもの」
「なに⁉︎」
最後の方はひとり言のように呟いた奈々美のその言葉に、大雅は思わず立ち上がる。黒い椅子がガタンと鳴った。
彼女の口からから祐奈の名前が出たことも不可解だが、二年前に切れたと思っていたとは、聞き捨てならない。
「どういうことだ⁉︎」
いつもの冷静さは吹き飛んで、余裕なく問い詰めると奈々美はあっさり暴露した。
「大雅さん、二年前もあの女と会っていたんでしょう? 商社勤めだなんて嘘をついて。私との縁談が持ち上がっていたのに、許せないわ。だから私が、あの人に別れるように言ったのよ。大雅さんだって嘘をついていたくらいだから、いつかはそうするつもりだったんでしょうし」
いつもとは別人のような目の前の女を見つめながら、腹の奥底から気持ちの悪い感情がふつふつと湧いてくるのを、大雅は感じていた。
うっとおしく思いつつも、特になんとも思ってなかった人物の思いがけない裏切りに、怒りで目の前が真っ赤になる。
では二年前のふたりの別れのきっかけは、彼女だったということか。
知らなかったとはいえ祐奈を傷つけた人物と、二年間ものうのうと一緒に過ごしていた自分が不甲斐なくて許せなかった。
「……君との縁談はもうとっくの昔に断ったはずだ」
机の上に作った拳を握りしめて、怒りを押し殺して大雅は言う。
奈々美が悪びれることなく口開いた。
「お父さまからは、保留みたいなものだって聞いています。だって私、秘書室から外されなかったんですもの」