内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
 これはきっと永遠に変わることはないだろう。
 誰を敵に回そうとも、なにかを捨てることになったとしても、彼女を傷つけるなにからも絶対に守ってみせる!
 すべての迷いを捨て去って、大雅は雑踏を駆け続けた。
「祐奈!」
 大都会東京が、ふたりの間に立ちはだかる。
 今に祐奈に行くあてがあるようには思えない。
 おそらくは目的もなくどこかをさまよっているのだ。
 どこだ?
 どこだ⁉︎
 息が切れて、大雅は一旦立ち止まる。
 そしてもう一度、携帯の画面を確認した、その時。
「わぁ、綺麗ね」
「やっぱりあれを見ると東京へ来たって感じがするよね」
 無邪気な声が耳に入り振り返ると、女子大生と思しきグループが夜空を見上げていた。
 皆小さなスーツケースを引いている。
 おそらくは地方から旅行で来ているのだろう。
「ふふふ、写真に撮ってインスタにあげよっと」
 そんな彼女たちの視線の先に、つられるように目をやって、大雅はハッと目を見張る。
 ビルとビルの間に東京タワーがそびえ立っていた。

< 146 / 163 >

この作品をシェア

pagetop