内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
 目の前の女性はいったいなに者なのだろう。
 大雅とはどういう関係?
 その祐奈の疑問に答えるように女性が口を開いた。
『私、彼と婚約間近なの』
『え……?』
 突然投下された爆弾に、祐奈の頭が真っ白になる。
 その祐奈に女性がたたみかけた。
『婚約する前に彼のことを調べたのよ。そしたら彼が貴方と会っていることがわかったってわけ』
 そして祐奈をもう一度上から下までじろりと見て鼻を鳴らした。
『あなた本当に自分が彼に相応しいと思ってるの? こんなボロアパートにいる女が、彼とは住む世界が違うと思わないのかしら』
『な、なにを……?』
 祐奈は小さく首を傾げる。不快感よりも、話の全容が見えない不安感の方が勝っていた。
 相応しいとはいったい……?
 そんな祐奈の様子に、彼女は苛立ったように吐き捨てた。
『天沢ホテルグループの御曹司に貴方は相応しくないって言ってるのよ!!』
『天沢ホテルグループの……?』
 祐奈は彼女の言葉を繰り返して、絶句した。
 思いもしなかった女性の言葉に思考がついてゆかなかった。
『だって、大雅は商社勤めだって言ってたのに……』
 掠れた声で呟くと、そのひとり言のような祐奈の言葉に女性が眉を上げる。
『商社勤め?』
 そして弾かれたように笑い出した。
『大雅さんったら、そんな風に言っていたのね! ふふふ、だったら私がここまでする必要なかったかしら!』
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