内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
 そして守るように彼をギュッと抱きしめて、黒い車をジッと見つめた
 車は祐奈が予想した通り、交差点を役場の方へは曲がらずに祐奈がいる方向へやってくる。
 後部座席には、黒いシートに身を沈めて腕を組む大雅。
 そして、すれ違いざま。
 そのするどい視線が、祐奈と腕の中の大和を捉えた。
 それだけで、すべてを見透かされたような気がして、祐奈は小さく息を呑む。
 だがそれも一瞬のこと。
 車はあっという間に遠ざかり、国道へと消えて行った。
 また少し冷たい風が吹き抜けて、祐奈のジャケットの袖がパタパタとはためいた。

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