内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
 東京タワーを目にするたびに、傷つけてしまったものの大きさを思い知らされ、後悔する日々を大雅はひとり送っていた。
 大雅は窓ガラスについて、眉を寄せて目を閉じた。
 二年ぶりに会った祐奈は、大雅のいない世界で新しい人生を歩んでいた。
 故郷の街で新しい職を得て、新しい命を抱えて。
 大雅の方は彼女に別れを告げられたあの日から、一歩も前に進めずにただ目の前の責任を果たし続けるだけだというのに……。
 その時。
 またドアをノックする音が聞こえて、大雅はゆっくりと振り返る。答える前に開いた扉の先に立っていたのは、父親の天沢宗久だった。

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