身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「凛音から無事に家に着いたってメッセージがあるまで気が気じゃなかった。あんな思いをするくらいなら次は必ず俺も一緒に帰る」

「それはちょっと……。でも、次はないように気をつけます」

凛音は柊吾のこの過保護ぶりに、やはり柊吾と瑞生はよく似ていると苦笑する。

「ありがたいですけど、柊吾さんは心配し過ぎです。少し眠って体調も回復したので安心してください。……あの、それはもしかして苺ムースですか」

柊吾がダイニングテーブルの上に並べたショップバッグのひとつが目に留まり、凛音は目を輝かせた。

「この間のティラミスといいデザートだけはしっかり食べてくれるから、たくさん詰めてもらった。もちろんいなり寿司とだし巻きをちゃんと食べてからだけどな」

「え、たくさん?」

イタリア料理店で食事をした際の手みやげの件を思い出し、凛音は口ごもる。

「ああ。存分に食べてくれ。だけどまずは……俺が凛音を味わいたい」

いつの間にか凛音の目の前に立っていた柊吾は、親指で目元に優しく触れた。

「心配し過ぎて俺の方がフラフラだ。責任とって」

「そ、そう言われても」



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