身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「へえ、小高香波が熱愛だって。ネットニュースにあがってる。男性との食事中に一般客に写真を撮られてSNSにアップされたみたいだね」
 
聞き覚えのある名前に、凛音は箸を動かす手を止めた。

「え、小高香波? アナウンサーの?」

そして瑞生のいとこで柊吾の見合い相手だ。

史緖は大きくうなずく。

「そう。バリバリ仕事してるし恋愛には興味ないと思ってたけど。あれだけ美人だとやっぱり男のひとりやふたりいるよね」

「ごめん、ちょっと見せて」
 
凛音は史緖の手からスマホを取り上げ、画面を食い入るように見つめた。

そこに映っているのは、SNSにアップされた小高香波が食事をしている写真だった。

和食店だろうか、カウンターに並んで座る男性の体に身を寄せている後ろ姿。

その手は男性の背中に置かれている。

親しげに見つめる横顔は男性への愛情が露わで、普段テレビで見せない色気がにじみ出ていてとても綺麗だ。

今にもキスしそうな距離で寄り添うふたりはまるで――。

「恋人だね。いかにも長い付き合いですって宣言してるみたい。小高香波が照れて顔を赤くしてるなんて、イメージじゃないけど意外にかわいい女性なのかも」



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