身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「だめじゃないだろ。素直になれ。体も、心もだ」

湧き上がる快感に意識を飛ばしそうになるのを必死で堪えている凛音にその言葉は届かない。

今はただ、柊吾から与えられる刺激に耐えるだけで精一杯だ。

「我慢しなくていい。素直になれよ。……だったらここはどうだ。一番気持ちいいんだよな」
 
凛音の体の奥でゆるゆると動いていた柊吾の指が突然動きを速め、凛音の弱い場所を的確に刺激した。


「あ……っ」

その瞬間凛音は体を反らせ、全身を硬直させた。

「……柊吾っ」
 
苦悶の表情を浮かべた凛音を、柊吾は満足げに見つめた。

凛音の体を探っていた手の動きを止め、凛音の唇に軽いキスを落とす。

微かなキスですら強い刺激となるのか、凛音の体は大きく震えた。

凛音は荒い息づかいのままそっと目を開いた。

完全に蕩けてしまった身体はまったく力が入らない。

朝からどうして……と思うと同時に、自分も手を差し出し柊吾を求めたのだと思い出した。

「ん? ここで終わるわけがないから安心しろ」
 
柊吾は凛音の戸惑いを察して面白がるように口元を緩めた。

そして凛音がその言葉を理解する前に、彼女の中に自身を埋めた。

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