身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「あ、柊吾っ」
 
突然体の深い場所に熱を感じ、凛音は大きな声をあげた。

両手を柊吾の背中に回して、意識が途切れそうになるのを必死で堪える。

「凛音……次は一緒に気持ちよくなるぞ」
 
凛音の顔の両脇に手を突き、柊吾はくぐもった声でつぶやく。

そして、それまで我慢していたものを解き放つように激しく動き始めた。

「凛音、気持ちいいな」
「はい……ああっ」
 
指先とは比べものにならないほどの快感が全身を駆け巡り、再び凛音の体が震え始めた。

震えるのは体だけではなく、小さく開いた唇から漏れ出る声も、呼吸も同じように震えている。

「凛音……っ」
 
凛音の変化を柊吾が見逃すわけがなく、さらに腰の動きを速め凛音を追いつめる。

凛音は柊吾の背中に爪を立て、次第に大きくなる快感をやり過ごす。

あまりにも大きくなった快感に今にも弾けそうになるが、もっと柊吾を感じていたい。

凛音は自らも快感を得るように、柊吾の動きに合わせて腰を揺らす。

「好き……。柊吾さんが大好き……あ……んっ」

つぶやく凛音は浅い呼吸の合間に喘ぎ、柊吾の手に触れられるのを待つかのように胸を反らしている。



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