身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
最初は凛音の話を冷静に聞いていた史緖だが、次第に鬼の形相に変化し「なにかあったら一発殴ってうちに逃げておいでよ」と本気で怒っていた。

エレベーターが静かに止まり凛音は表情を整え一歩踏み出した。

そのとき、視界がぐらりと揺れ軽くよろめいた。

とっさに背後の壁に手を突き踏みとどまる。

目眩はすぐに治まり体勢を立て直してホッと息を吐き出した。

この目眩の原因もきっと柊吾だ。
 
「……今日こそしっかり寝よう」
 
凛音は視界が揺れないのを確認し、足早にロッカールームに向かった。




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