僕の彼女はヤンデレです

髪をセットして着替える準備をするミチルを見て、自分も準備を済ますと車に乗り込んだ。

アクセサリーを買いに行くと思っていたが、着いた場所はお洒落な雰囲気の喫茶店。

「ごめんね！朝ご飯はここで……」
「あ、うん」

クロワッサンとコーヒーを頼むと、ゆっくりと時間を過ごす。

喫茶店なんて初めて来たけど、オシャレで落ち着いた空間が凄く良い。

1時間程ゆっくりとした時間を過ごし、喫茶店を後にする。

次に向かった先は、アウトレットのアクセサリーショップだ。

安いと聞いて期待したが、俺の持ち金じゃ一番安い指輪すら買えないなんて考えながら商品を眺める。

「これ、可愛い！！」

嬉しそうな表情で指輪を見ているミチルに対して、申し訳無い気持ちでいっぱいになっていると店員が近づいて来る。

「この指輪！凄く、人気なんですよう！！」
「そうなんですか！？」

物凄く幸せそうな表情のミチル。

「あと、こっちも人気ありますよ！！」

次から次へと出される指輪に困惑してしまう。

「陸はどれが良いかな？」

そう言われたら、ミチルの白い手に似合いそうな指輪に目が行ってしまう。

「これとか、ミチルに似合いそう……」