僕の彼女はヤンデレです
すかさず、会話に入り込む店員。

「こちら、彼女さんの綺麗な指に似合いますよ!!是非、付けて見て下さい!!」

指輪を付けたミチルは、心底嬉しそうな表情を浮かべている。

好きな人が気に入った物をプレゼント出来ない事が心苦しい。

「わあ!やっぱり、指輪が凄く映えますね!!」
「あの……」
「はい?他の指輪もはめてみます?」
「あ、その前にこの指輪の男性用って有りますか?」
「ペアリングですね!有りますよ!彼氏さんも付けてみますか?」
「是非、お願いします!」

そう言うと、俺の指のサイズを測る店員。

「彼氏さんに合うサイズの指輪をお持ちしますね!」

と言って、裏に消えてしまった。

ミチルは俺の顔を覗き込むと、ニッコリ笑う。

「次は、ちゃんとしたのを陸が買ってね!」
「う、うん……」

考えていてもどうしようも無い。
今は、ミチルに甘えよう。

そんな事を考えている家に店員が帰ってきて、指輪を渡される。

「どうぞ!」

手にはめてみると、サイズはピッタリだ。

「彼氏さんも綺麗な指してますから、似合いますね!2人共綺麗です!」
「じゃあ、これを!2つ!!」

指輪ケースに、指輪磨きも買って計2万ちょい払うミチル。

早く働いて、もっと良い指輪をプレゼントする事を心の中で誓う。
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