僕の彼女はヤンデレです
たわいの無い会話をしながら、ミチルのレベル上げをした。

1時間後。

「陸さん」
「ん?」
「なんか、手伝わせちゃって本当にすいません……」
「ああ、良いよ。
俺、特にする事も無いし……」

前の彼女に振られて以来、このゲームに逃げた俺。

仕事もしている訳じゃない。

そんな状態だから、ゲームをやる時間なんて永久に有る。

ただ、そんな状態の自分に虚しさを感じたりするんだ。

外の世界から拒絶されたかのような、気分になってしまう。

「それなら良かった!」
「はは!」
「でも、私みたいな弱いキャラのサポートとか暇ですよねえ……」
「いや、そうでも無いよ。
ゲームより、会話するのが楽しいななんて思っていた所なんだ……」
「え、本当ですか?」

自分で思っていた以上に、このゲームに飽きていたのだろう。

喋る方が楽しいのは、事実だ。

「うん!」
「じ、じゃあ、もっと色んな話しませんか?
と、いうか……。色んな話をしたいです……」
「いいよ!」

と、言ったものの会話の内容が思い付かない。

沈黙。

それが、俺を嫌な気にさせる。

どうせ、お前みたいな奴まともに女の子と話せないよ。

誰かが脳内で暴れ出す。
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