僕の彼女はヤンデレです
「あ、あの!陸さん……」
「どうしたの?」
「彼女とか居るんですか?」

突然のミチルからの質問に、口に含んでいたコーヒーを吐き出しそうになってしまう。

か、彼女。

「大分前に別れたかな……」

一応彼女が居た時期も有る事をアピールする。

「そうなんですか。
陸さん優しいからモテそう!!」
「いや、モテないから!!」

悲しい事に、モテない自分を念押ししてしまう。

「陸さんはどんな女の子が好きなんですか?」
「優しい子かな……」

見た目のタイプとかも有るが、ある程度普通で優しければ問題ない。

人間は中身だから。

「え、見た目とかに拘りはないんですか?」
「うん。特には。普通なら良いかな!」
「その普通が理想高かったりして!」

そう言って、クスクス笑うミチル。

「そんな事無いと思うけど……」
「じゃあ、細い子とポッチャリどっちが好きですかー?」

なんていうのだろう。

こんなに俺の事を知りたがるミチル。

俺に興味ある事を全面に出してくる事が嬉しい。

「どっちでも良いけど、ポッチャリ派かなぁ!!」
「えっ……」
「そんなに驚いてどうしたの?」
「いや、男の人でポッチャリが良いなんて言う人初めてだったので……」


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