FUZZY
そういえば、碧生くんって背が高いの。弘実ほどではないけれど男の子にしては高い方だと思う。ほんとモデルみたいだ。隣を歩くのが恥ずかしくなってくる。
「ねえねえ、理乃さん」
「はいはい、なんでしょうか」
「あのねー、この時間、この付近のカフェはどこも開いてません」
「えっ」
「だいたい21時に閉まったりしない?ス◯バは23時まで開いてるけどここからだとちょっと遠いからなぁ。と、なると、必然的に行く場所は決まっちゃうんだよね。どこだと思う?」
「う、うん?」
「どこだろう?当ててみて」
ごくり、喉が動いた。
これは……もしかして試されてる?アラサー女がほいほい着いてくるのを楽しんでるか、真面目な提案としてその場所を選んだのか。
うーーん。
私の予想は……ラブホ。
もう少し歩くとラブホ街だし、碧生くんがもしその気なら、そうなんだと思う。二度あることは三度あるって言葉があるのだから。
「……ラ、ラブホかな、はは」