FUZZY
「弘実、熱出して倒れたらしい。私、心配だから様子見に行ってくる」
「まじ?熱出すんだ、あいつ。でも、碧生くんはどうすんの?今日会うんでしょ?」
「…………あ、」
そうだ、この後、碧生くんと。
でも、ああ、どうしよう。
『だから今日の夜、ちゃんと話したいんだけど会えたりする?』
『そうなんだ!んー、じゃあ終わってから会えないかな。どれだけ遅くなってもいいから』
『待てる!』
碧生くんの「待てる」に甘えてしまってもいいのか悩んだ。優先すべきは碧生くんだって頭の中ではわかってる。わかってるけど、同時に弘実のことが心配でもあって。
「会えないなら早めに連絡いれなよ」
侑芽の言うとおりだ。
時刻は夜の10時。
今から弘実の家に行って、そこから碧生くんと会うにしてもかなり時間がかかる。いくら待ってくれてるとはいえそれはさすがに申し訳ないとは思う。
でも、やっぱり——…