LOVEPAIN⑥
「…そうか。
成瀬さん結婚するんですね」


そう言った自分の顔がどんな顔なのか分からない。


なんとか笑おうとはしている。


でも、傷付いているだけではなくて、
芽衣子さんの嬉しそうな顔が浮かんで、
祝福したいような気持ちもある。


「まだ、決まったわけじゃねえし。

結婚はまだ考えさせて欲しい、って言われるかもしれねえし」


悩ましく、成瀬はため息を吐いた。


「きっと、大丈夫ですよ」


芽衣子さんは、その成瀬からのプロポーズを断らず、笑顔で受けるだろう。


結婚かあ…。


もう私は成瀬に恋心を抱く事さえ、
辞めないと。


うん。なんだか終わりに出来そうな気がする。


それ程、結婚って言葉の威力は凄かった。


もう好きになる事さえ許されない相手なんだって。

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