LOVEPAIN⑥
私は鞄から、長細い封筒を取り出した。


「これ、早いけど成瀬さんにクリスマスプレゼント」


「その封筒なんだ?」


成瀬は、こちらを不思議そうに見ている。


「先週末から公開されたあの映画のチケットです。
大阪のイベントの時、観たいって言ってたので。
芽衣子さんの分と二枚あるので、二人でどうぞ」


「あ、マジ。サンキュー。
近いうち観に行くな」


そう嬉しそうな成瀬の顔を見ていると、
プレゼントは気持ちなのだと思った。


ナツキもこんな風に喜ばせる事が出来るのだろうか。


< 332 / 501 >

この作品をシェア

pagetop