LOVEPAIN⑥
ナツキはいつものように、自然と私の体へと入って来た。


あれ、ゴムを付けたかな?と一瞬考えたが、
体が揺れると、段々と思考が薄れて来る。


そのローションのおかげなのか、それなりに快楽を感じ始め、
もう余計な事は考えるのは辞めようと、
ナツキの事を考え、その行為に集中した。


暫くして、ナツキは私の体を強く抱きしめながら、果てた。


その時に感じた、違和感。


ナツキは少しして、私の体から身を離した。


それと同時に、自分の体の中から、何かが溢れて来るような嫌な感覚がした。


私は焦ったように、確認をしてしまう。


「ナツキ、付けてなかったの?」


私のその動揺を、ナツキは一笑に付す。


「だって、クリスマスだし」


「クリスマスとか、関係なくない?」


先程のローションみたいなのも、クリスマスだから、と言っていたけど、
避妊しないのも、クリスマスだからとか意味が分からない。


「俺、中出ししたのもそうだし、初めて生でヤッたんだけど、
一回その快楽知ると、もうゴムなんか付けるのバカらしくなるかも。
あ、客とヤる時は、ちゃんと付けるけど」


そう言って、私を笑いながら見ているが、
その目に憎悪が浮かんでいるのが分かった。


ナツキは、私に腹が立っているんだ。


それだけ、私はナツキを傷付けて来た。


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