LOVEPAIN⑥
「ま、時間もあるし、クリスマスは始まったばかりだし。
そうそう。夜はピザでも取る?
ケーキは夜届くように、ネットで頼んでおいた。
今日朝帰って来る時、適当に一杯買い物して帰って来てるから、
何か作ってくれてもいいけど」


ナツキはそう言って、脱いでいた衣服を着て行く。


それはいつものナツキで、先程迄の事が嘘みたい。


「…じゃあ、前にナツキが食べたいって言ってたオムライス作る」


またナツキを怒らせる事が怖くて、
私はなんとかそう言葉を返した。


「あ、覚えててくれたんだ」


そう言って私を見るその顔が、
もう怖くて仕方ない。


以前、ナツキに訊いた事がある。


もしどちらかが、今の曖昧な関係に耐えられなくなったらどうなるか、と。


‘ーーその時は、修羅場でしょ?ーー’


‘ーー俺と広子がお互い本気で好き合わない限り、

俺達の結末は最悪だと思うけどーー’


72時間…。


ただ、その時間を無事に過ぎる事だけを、考えよう。


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