LOVEPAIN⑥
「…ごめんなさい。
あのネックレス、せっかく篤さんがくれたのに…」
そう謝る私に篤は察したのか、
ああ、と頷いた。
私の首には、篤がくれたネックレスではなくて、
ナツキがくれた蝶のネックレスがある。
今の私はこのナツキのくれたネックレスが嬉しくてしているというより、
ナツキが怖くてこのネックレスを外せないでいる。
もし、私がこのネックレスをしていない事を、ナツキに知られたら。
一緒に居ない今でも、ナツキに見張られているみたいで怖い。
「気にすんな。
別に高いもんじゃねぇし。
それに、いつまでも俺がやったやつをしてる方が変だろうが。
イケメンホストと上手く行ってるなら、良かったじゃねぇか」
篤は全てを分かっているわけではなくて、
今の私が沈んでいるのは、ただ単にネックレスの事で篤に対して申し訳
ないと思っていると。
「…ごめんなさい。
せっかく篤さんがくれたのに…。
あのネックレス大事に出来なかった…」
そう言葉と同時に、ポロポロと涙が溢れて、流れ出す。
ナツキの血で汚れたあのネックレスは、
今もナツキの部屋のゴミ箱にあるのだろうか。
ナツキが怖くて、とてもじゃないがそれを拾う事が出来なかった。
「お、おい、んな事くらいで泣き出すなよ!
もしかして、お前も成瀬さんが結婚する話知ってたのかよっ」
篤のその言葉に、涙がピタリと止まった。
「成瀬さん、プロポーズ上手く行ったんですね」
なんだか辛いのに、不思議と嬉しい気持ちが湧いた。
「ん?それで泣いてんじゃねぇのか?」
篤は首を捻り、その手で私の涙を拭いてくれた。
「いて」
それに反応して、花子は篤の手にじゃれるように飛び掛かる。
なんだかそれが面白くて、笑ってしまった。
「あのイケメンホストと何かあったのかよ?」
そう訊かれて、私は躊躇いながらも頷いた。
「大した事じゃないんですけど、
ちょっと喧嘩してしまって。
クリスマスプレゼントにネクタイをあげたのですが、あんまり喜んで貰えなくて、それでちょっと喧嘩に」
流石に、その後中出しされて妊娠させようとされてる事や、
殺す、と言われた事迄は話せないけど。
あのネックレス、せっかく篤さんがくれたのに…」
そう謝る私に篤は察したのか、
ああ、と頷いた。
私の首には、篤がくれたネックレスではなくて、
ナツキがくれた蝶のネックレスがある。
今の私はこのナツキのくれたネックレスが嬉しくてしているというより、
ナツキが怖くてこのネックレスを外せないでいる。
もし、私がこのネックレスをしていない事を、ナツキに知られたら。
一緒に居ない今でも、ナツキに見張られているみたいで怖い。
「気にすんな。
別に高いもんじゃねぇし。
それに、いつまでも俺がやったやつをしてる方が変だろうが。
イケメンホストと上手く行ってるなら、良かったじゃねぇか」
篤は全てを分かっているわけではなくて、
今の私が沈んでいるのは、ただ単にネックレスの事で篤に対して申し訳
ないと思っていると。
「…ごめんなさい。
せっかく篤さんがくれたのに…。
あのネックレス大事に出来なかった…」
そう言葉と同時に、ポロポロと涙が溢れて、流れ出す。
ナツキの血で汚れたあのネックレスは、
今もナツキの部屋のゴミ箱にあるのだろうか。
ナツキが怖くて、とてもじゃないがそれを拾う事が出来なかった。
「お、おい、んな事くらいで泣き出すなよ!
もしかして、お前も成瀬さんが結婚する話知ってたのかよっ」
篤のその言葉に、涙がピタリと止まった。
「成瀬さん、プロポーズ上手く行ったんですね」
なんだか辛いのに、不思議と嬉しい気持ちが湧いた。
「ん?それで泣いてんじゃねぇのか?」
篤は首を捻り、その手で私の涙を拭いてくれた。
「いて」
それに反応して、花子は篤の手にじゃれるように飛び掛かる。
なんだかそれが面白くて、笑ってしまった。
「あのイケメンホストと何かあったのかよ?」
そう訊かれて、私は躊躇いながらも頷いた。
「大した事じゃないんですけど、
ちょっと喧嘩してしまって。
クリスマスプレゼントにネクタイをあげたのですが、あんまり喜んで貰えなくて、それでちょっと喧嘩に」
流石に、その後中出しされて妊娠させようとされてる事や、
殺す、と言われた事迄は話せないけど。