LOVEPAIN⑥
時は流れるように過ぎ、ああ、買い物に行かないとな、と思った。


明日は元旦でどこもスーパーは休みだろうし。


今夜は、そばでも食べようか。


一人で。


叔父さんとの電話が終わってから、
私は床に寝転び、余計な事を考えたくなくて呆然としていた。


けど、考えてしまう。


AVに出たら、色々な人に知られてこうなる事も予想出来ていたのに。


ましてや、私は堂々と本名で活動している。


実際、以前から私を知っている身内にあんな風に言われると、
けっこう堪えた。


そして、死んでくれてる方がマシだって。


暗に、私に自殺でもして死んでくれと言われているのだろう。


自分に迷惑がこれ以上掛からないように。


もうすぐ、今年が終わる。


テレビのその時刻は、20時25分。


今日が大晦日じゃなければ、
このまま嫌な事を忘れるように眠ったかもしれない。


けど、なんとなくこのまま今年を終えたくない。

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