LOVEPAIN⑥
◇
篤は言っていたように、一時間掛からずにやって来てくれた。
広場の脇に、大きな黒いワンボックスカーが停まり、
これなのかな?と恐る恐る私はその車に近付いた。
車内は暗く、恐る恐る助手席側からフロントガラスを覗くと、
運転席に座る篤の顔が見えて、乗れ、と口が動いてるのが見えた。
私は言われたように、その車の助手席に乗り込んだ。
エアコンのおかげか、乗り込んだ瞬間その車内の暖かさに感動を覚えた。
「篤さん、車買ったんですか?」
シートの皮の匂いなのか、新車って感じの匂いがする。
「あ?借りたんだよ。ダチに」
「わざわざ友達に車借りて迄、
私を迎えに来てくれたんですか?」
「うっせぇな。
別にそいつの家でずっと飲んでたから、ちょっと借りただけで、わざわざじゃねぇ」
篤は怒りを表すように、ハンドルを叩いた。
なんだろう…。
何か引っ掛かる…。
お酒を飲んでいた、って事が。
篤は言っていたように、一時間掛からずにやって来てくれた。
広場の脇に、大きな黒いワンボックスカーが停まり、
これなのかな?と恐る恐る私はその車に近付いた。
車内は暗く、恐る恐る助手席側からフロントガラスを覗くと、
運転席に座る篤の顔が見えて、乗れ、と口が動いてるのが見えた。
私は言われたように、その車の助手席に乗り込んだ。
エアコンのおかげか、乗り込んだ瞬間その車内の暖かさに感動を覚えた。
「篤さん、車買ったんですか?」
シートの皮の匂いなのか、新車って感じの匂いがする。
「あ?借りたんだよ。ダチに」
「わざわざ友達に車借りて迄、
私を迎えに来てくれたんですか?」
「うっせぇな。
別にそいつの家でずっと飲んでたから、ちょっと借りただけで、わざわざじゃねぇ」
篤は怒りを表すように、ハンドルを叩いた。
なんだろう…。
何か引っ掛かる…。
お酒を飲んでいた、って事が。