LOVEPAIN⑥
「俺もそうだけどナツキも、
嘘だとしても流石にどうでもいい女を、
母親には会わせないだろうな」


その言葉の中の、成瀬が私をどう思っているかよりも、
そのナツキの名前が胸に引っ掛かり、
成瀬に目を向けた。


「いいのか?ナツキの所に行かなくて?」


その言葉に、一瞬揺らいだけど、
首を横に振った。


「今日は疲れたので、もう帰って寝たいです」


「そうか。
あれから体の方はどうだ?」


そう訊かれ、私の病気の事を知られている事を思い出した。


「大丈夫ですよ。
何もなければ、本当に何もないくらいに。
薬もちゃんと飲んでますし」


今日もそうだけど、撮影の日倒れて以来、体調は万全。


だからこそ、油断はしないようにはしている。


「そっか。
来月の撮影でWDSとの契約はとりあえず終わる。
契約延長の話が出てるけど、とりあえず保留にしておいた。
後、うちとの契約も、もうすぐ終わる。
契約したのが去年の3月の初めだったから、2月一杯になっている」


そっか。


後、もう少しで、その一年が経つのか。


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