LOVEPAIN⑥
「ま、俺としてはどっちがその金を払おうがどうでもいいけど。
その辺りは、また追って篤にでも連絡するか」
成瀬は、篤から私に視線を向けた。
「で、お前はどうすんだよ?
こないだも撮影中に倒れたり」
「倒れたって、どういう事だ?」
成瀬の言葉に、篤は驚いたように私を見た。
私は篤に、病気の事を隠していた。
薬も、自分の部屋で隠れて飲んでいた。
「その病気の事もそうだけど、
今回のこれ?
んで、お前は現場でのスタッフへの態度は最悪。
ハッキリ言って、お前みたいに問題の多いAV女優は、いらねぇんだけど」
思わず怯んでしまうくらいに、
成瀬は私を強く睨み付けている。
「じゃあ、辞めます!
私ももうAVなんか辞めますよ!」
私がそう言うと、成瀬はその固い表情を崩し、
ホッとしたように息を吐いた。
その顔を見て、成瀬の企みに気付いた。
私と篤を辞めさせる為に、わざと…。
「とりあえず、篤は今日付けでクビだ。
広子、お前は辞めるのにあたって、後日また連絡する」
「…分かりました」
私は、成瀬に頭を下げた。
それは、謝罪ではなくて、感謝からなのかもしれない。
その辺りは、また追って篤にでも連絡するか」
成瀬は、篤から私に視線を向けた。
「で、お前はどうすんだよ?
こないだも撮影中に倒れたり」
「倒れたって、どういう事だ?」
成瀬の言葉に、篤は驚いたように私を見た。
私は篤に、病気の事を隠していた。
薬も、自分の部屋で隠れて飲んでいた。
「その病気の事もそうだけど、
今回のこれ?
んで、お前は現場でのスタッフへの態度は最悪。
ハッキリ言って、お前みたいに問題の多いAV女優は、いらねぇんだけど」
思わず怯んでしまうくらいに、
成瀬は私を強く睨み付けている。
「じゃあ、辞めます!
私ももうAVなんか辞めますよ!」
私がそう言うと、成瀬はその固い表情を崩し、
ホッとしたように息を吐いた。
その顔を見て、成瀬の企みに気付いた。
私と篤を辞めさせる為に、わざと…。
「とりあえず、篤は今日付けでクビだ。
広子、お前は辞めるのにあたって、後日また連絡する」
「…分かりました」
私は、成瀬に頭を下げた。
それは、謝罪ではなくて、感謝からなのかもしれない。