LOVEPAIN⑥
「俺が昔、この仕事始める前にAV女優と付き合っていたのは話したな」
「はい。ちょうど一年前」
成瀬のマンションの部屋のベランダで、それを聞いた。
‘ーー1年くらい、
その女と一緒に暮らしてた。
言わば、俺はヒモってやつで。
でも、向こうはある日あっさりと俺を捨てて、
田舎に帰ってお見合いして結婚するって、
俺の前から消えたーー’
「どっから話せばいいのか…。
初めから話すと、俺が金も行く宛もなくてどうしようもない時に、俺はあの人に拾われた。
そっからあの人の部屋で一緒に暮らしてて。
そして、ある日、あの人は俺の前から突然消えた」
成瀬は私を見て、真っ直ぐと語る。
「あの人がその晩帰って来なくて、携帯に電話しても電源が切れてて。
なんだか嫌な予感がしたから、
すぐに警察に行って相談したけど、
事務的に対処されただけで。
俺、あの人の事は名前と年齢しか知らなくて、
探すにしても、それ以上どうにも出来なかった」
「あの人が居なくなって三日経った時、
俺の携帯に、あの人から電話が有った」
無表情で成瀬は語るけど、その時の不安が私に伝わって来る。
「田舎に帰ってお見合いするって。
住んでるアパートも業者に頼んで引き払う事にしたから、
俺にも今月中に出て行け、とか一方的に言われて、電話が切れて。
すぐに掛け直したけど、もう電源が切られていて。
それっきり」
「一年前、その辺りまでは聞きましたけど、その彼女とは、本当にそれっきりなんですか?」
「それっきりっちゃあ、それっきりだけど」
きっと、この話には続きが有って、
そこからが、成瀬にとってAV女優と付き合えない理由に繋がるのだろう。
「はい。ちょうど一年前」
成瀬のマンションの部屋のベランダで、それを聞いた。
‘ーー1年くらい、
その女と一緒に暮らしてた。
言わば、俺はヒモってやつで。
でも、向こうはある日あっさりと俺を捨てて、
田舎に帰ってお見合いして結婚するって、
俺の前から消えたーー’
「どっから話せばいいのか…。
初めから話すと、俺が金も行く宛もなくてどうしようもない時に、俺はあの人に拾われた。
そっからあの人の部屋で一緒に暮らしてて。
そして、ある日、あの人は俺の前から突然消えた」
成瀬は私を見て、真っ直ぐと語る。
「あの人がその晩帰って来なくて、携帯に電話しても電源が切れてて。
なんだか嫌な予感がしたから、
すぐに警察に行って相談したけど、
事務的に対処されただけで。
俺、あの人の事は名前と年齢しか知らなくて、
探すにしても、それ以上どうにも出来なかった」
「あの人が居なくなって三日経った時、
俺の携帯に、あの人から電話が有った」
無表情で成瀬は語るけど、その時の不安が私に伝わって来る。
「田舎に帰ってお見合いするって。
住んでるアパートも業者に頼んで引き払う事にしたから、
俺にも今月中に出て行け、とか一方的に言われて、電話が切れて。
すぐに掛け直したけど、もう電源が切られていて。
それっきり」
「一年前、その辺りまでは聞きましたけど、その彼女とは、本当にそれっきりなんですか?」
「それっきりっちゃあ、それっきりだけど」
きっと、この話には続きが有って、
そこからが、成瀬にとってAV女優と付き合えない理由に繋がるのだろう。