レモンキャンディーにさようならを
あらゆる場所で聞こえてくる。
「マジで?」
「うそー!」
何?
何の話なんだろう?
どんな内容なのか知りたくても、ぼっちの私には教えてくれる友達がいない。
そわそわしつつ教室のすみで、自分の席に座っていた。
「ちよっと、聞いたー!?」
突然の大声。
スクールカーストの頂点にいる女子、和田さんと山本さんが、自分達の席に向かいながらおしゃべりしている。
「私、マジ今日まで知らなかったんだけどさー、辞めちゃうらしいじゃん!」
和田さんが鞄を乱暴に机の上にのせた。
「マジ衝撃だったし。辞めるって、何なの、どういうことなの?」
山本さんもドカッと椅子に座る。
私は密かに全神経をふたりに集中させた。
誰かが、辞める?
「残念すぎるんですけどー!古賀先生に3年も担任になってもらいたかったしー!」
……え?
「マジで?」
「うそー!」
何?
何の話なんだろう?
どんな内容なのか知りたくても、ぼっちの私には教えてくれる友達がいない。
そわそわしつつ教室のすみで、自分の席に座っていた。
「ちよっと、聞いたー!?」
突然の大声。
スクールカーストの頂点にいる女子、和田さんと山本さんが、自分達の席に向かいながらおしゃべりしている。
「私、マジ今日まで知らなかったんだけどさー、辞めちゃうらしいじゃん!」
和田さんが鞄を乱暴に机の上にのせた。
「マジ衝撃だったし。辞めるって、何なの、どういうことなの?」
山本さんもドカッと椅子に座る。
私は密かに全神経をふたりに集中させた。
誰かが、辞める?
「残念すぎるんですけどー!古賀先生に3年も担任になってもらいたかったしー!」
……え?