レモンキャンディーにさようならを
「あ、はい。おかえりなさい。では、僕はこれで……」
古賀先生が立ち上がり、保健室の扉に近づいて行った。
私は慌てて、
「あの、ありがとうございました」
と言う。
古賀先生はニッコリ笑って、保健室から去って行った。
「川越さん、大丈夫?何か泣いてた?」
鈴木先生が心配そうに私の顔を覗き込む。
「あ、大丈夫です」
「そう?何でも言ってね」
鈴木先生が私から離れて、背中を向けた。
その間に手の中の宝物をそっと制服の胸ポケットにしまう。
もう、お腹の痛みは消えたみたい。
6時間目。
私は授業に戻った。
古賀先生の授業だったので、クラスのみんなは噂の真相を確かめるべく、先生を質問攻めにしている。
古賀先生が立ち上がり、保健室の扉に近づいて行った。
私は慌てて、
「あの、ありがとうございました」
と言う。
古賀先生はニッコリ笑って、保健室から去って行った。
「川越さん、大丈夫?何か泣いてた?」
鈴木先生が心配そうに私の顔を覗き込む。
「あ、大丈夫です」
「そう?何でも言ってね」
鈴木先生が私から離れて、背中を向けた。
その間に手の中の宝物をそっと制服の胸ポケットにしまう。
もう、お腹の痛みは消えたみたい。
6時間目。
私は授業に戻った。
古賀先生の授業だったので、クラスのみんなは噂の真相を確かめるべく、先生を質問攻めにしている。